ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★寝室は別々


夫と別々の部屋で寝るようになって一ヶ月が過ぎた。
きっかけは本当に些細なことである。

わたしは寝る前にいつも読書を30分ほどして、その後、ウォークマンでラジオや古い語学テープを聴きながら眠りに就く。
隣のベッドで寝る夫から読書の灯りが睡眠の妨げになるとクレームがつくので読書は30分、と自分なりに制限してきた。
ところが、一ヶ月前のある晩、灯りを消してテープを聴いていると夫が言った。
 
  テープの回る音がうるさい。

ウォークマンだから音は外には漏れない。
テープの回る音が気になるだなんて神経質な男だ。
わたしは頭に来た。
2階の寝室を飛び出して、客間に蒲団を敷いた。

その夜以来、わたしの夜はまるで天国。
誰に気兼ねすることもなく、眠くなるまで本を読み、夜中、目が覚めたらラジオをつける。
煩わしいイヤフォンをする必要もない。
ラジオをつけっぱなしで眠っても、誰からも文句は言われない。
最初から、こうしておけばよかったのだ。

この年になるまで気づかないことってあるもんだ。