ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★20年前のスキャンダル


お彼岸なので実家へお墓参りに行った。
姉もやって来て、お墓参りの後、母娘三人、いつものようにお喋りが始まった。

わたしは、本当に世間のことに疎く、昨日も、20年も前に起こった驚くような話を初めて耳にした。
町でも有数の檀家数を誇る△△寺のスキャンダルである。
要約するとこうだ。

△△寺は男子が生まれず、長女がお寺を継ぐことになり、お婿さんをもらった。
お婿さんは高校教諭を辞めて、お寺に婿養子に入ったとのこと。
父親は間もなく病死、母親と若夫婦だけの生活になったのだが、二人に赤ん坊が生まれて数ヵ月後、母親がお寺を追い出されたというのだ。
長女の産後の肥立ちが悪かったことと、母親は夫を亡くし寂しかったという事情が重なり、母親とお婿さんの間が怪しくなったのだ。
長女にその現場を見つかり、怒った長女が母親を追い出したということだ。
その後、△△寺の婦人会は解散になったそうだ。
まあ、檀家の御婦人方の気持ちも理解できる。

わたしは、そんなことが現実にあるのよねぇ、と20年前のスキャンダルに興奮して帰路に着いた。

晩御飯の時、早速、夫にこの話をして聞かせた。
夫も、まるで小説みたいな話だ、と興味津々の表情で聞いていたが(しっかり箸も進んでいたが)、話し終えると言った。

  20年前ということは、その時に生まれた子どもは二十歳になったってことだろう?
  もう、どこからともなく聞いて、一家の事情を知っているだろうなぁ。
  親を許せるかなぁ。
  実の母親を追い出した母と、義理の母と間違いを犯した父を。

夫の口から久々に聞く、まともなコメントであった。
やればできるじゃん!