ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★甘くはない


日本での結婚式はわたしと夫で主催したのだから、台湾での結婚式は、娘と婿殿と婿殿のご両親に全てを任せ、わたしと夫はただ、出席するだけでいい、飲んで食べて喋るだけ、の筈だった。
ところがである。
日が迫るに従って、色々注文が出始めた。

先ずは、結婚式での新婦の母(つまりわたし)の装いについて、義母から要望があった。
屋外で行われる台中での結婚式は、4月といえども暑いから何を着てもかまわない。
しかし、台北は、しっかり冷房がきいているから、是非、留袖を着て欲しいと。

おいおい、じゃ、台湾まで留袖、帯、草履、その他一式を持参せよ、ってこと?
すんごく重いのをご存知ですぅ?
しかも、自分じゃ着られないから着付けを頼み、ロングヘアはヘアアップセットを頼み、ついでにメイキャップも頼むことになりそう。
わたしは洋服で気楽に出席するつもりでいたのに、これじゃ、日本と同じになってしまう。
あ〜あ、めんどくさっ!

次の注文は、結婚式に出席する娘の台湾人の友達向けに、記念に日本の民芸調の何かを10人分ばかり用意して欲しいとのこと。
それでなくても、婿殿の父、母、兄、姉、父母の親戚などに、それぞれにお土産を用意することになっているのに、まだ、何も買っていない。
更に、わたしの台湾の友達や夫の知り合い、娘の会社の上司などへのお土産もこれから用意しないといけない。
早く買い物に行かなければ。
その前に、貯金おろして。
スーツケースは和服一式とお土産類だけで一杯になりそう。

もともと台湾の結婚式は旅行気分で行くつもりだったのに、全くもう大きな誤算だった。
やはり世の中、そんなに甘くはないのだ。