ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★本音はどこに…


家を長期に留守にするとき困るのがペットである。
鳥などは毎日、水を替えてやらないと死ぬと聞いたが、猫は数日間なら餌を置いておける。
しかし、4,5日以上になるとそれも難しく、誰かに餌やりを頼まなければならなくなる。

これまでは、夫に猫の世話を頼んで、一人で娘のところに出かけたり、旅行に行ったりしてした。
夫は仕事があるので、4日以上、二人とも家に居ないということは、この7年間、なかったのだ。
ところが、去年、退職してからというもの、たいてい二人一緒に行動するようになった
去年の5月は二人で娘の住む台北へ行った。
その時は、ご近所さんに猫を5匹飼っている猫好きの奥さんがいるので、その人に世話を頼んだ。
今年も、既にその人に頼んでいる。

しかし、いくら猫好きだとはいえ、一日2回、猫に餌と水をやりに我が家まで足を運んでもらうのは気がひけるものだ。
また、留守中、わたしは台湾から彼女のケータイに定期的にメールを入れて、様子を聞かないといけない。
2、3日、放っておいたら、彼女の嫌味メールが届くのだ。
猫のことはすっかり忘れて遊び呆けてるんでしょ、などと書いてくる。
しかも、これから先も、娘のところへ行くたびに、彼女のお世話にならなければならないのだ。
考えてみれば、うっとうしい話ではある。

わたしの膝の上でだらしなく眠りこけている猫に言った。

  アンタ、いつまで生きるつもり?
  まだまだ死なんの?

耳ざとくそれを聞きつけた夫が声を荒げる。

   ひっでぇ〜な〜〜〜。
   何という、冷たい人間なんだ、お前は!

ハハハと作り笑いしながらわたしは答える。

   まあまあ怒らない、怒らない。
   冗談に決まってるでしょうがぁ。
   ホント、冗談のわからない人なんだから、全くもう…。 

などと言いながら、本当のところはどうなんでしょう。