ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★5万円の行方


昨日のブログに書いた使途不明金のことである。

旅行から戻ってから、暇を見ては少しずつ旅行中の出費を整理、計算した。
それが終了したのが、帰国後4日目の夜。
何と、5万円ばかり合わない。
約5万円、足らないのだ。

メモをくりながら、懸命に思い出してみる。

旅行前に30万円下ろした。
台湾で20万円、台湾元に換金した。
換金した台湾元と日本円(残りの10万円)を別々の封筒に入れ、必要な分だけ、台湾元を財布に入れて毎日、出かけた。
そして、日本から知り合いがやってきた時、彼女に5万円分を台湾元に換えてあげた。
空港で娘と別れる時に、小遣いに、と言って10万円が入っている封筒を渡した。
記憶に間違いない。

5万円の差額なら、換金の時の5万円だろう。
もしかして、知り合いから5万円、受け取っていない?
   そんなバカなはずない。
じゃ、あの時、娘に台湾元を少し借りたから、どさくさに紛れて娘の方に5万円が渡った?
   その可能性もある。
それとも、記憶にはないが、受け取った5万円は日本円を入れた封筒にしまった?
   そうであって欲しい…。

しかし、日本円を入れた封筒に、その5万円をしまったという記憶がなかったからこそ、空港で
  「10万円あるから、貯金しときなさいよ」
と言って娘に渡したのだ。
もしかして、あの封筒には15万円入っていた?

直ぐにでも娘に電話して確かめようかと思ったが、2日後にはSkypeすることが決まっていたので、気になりながらも、その日を待った。

そして、Skypeの夜。娘に真っ先に
  「空港であげた小遣い、10万円だった、それとも15万円だった?」
と訊いた。すると、
  「ちょっと待って、まだ中を見ていない」
と言って、Skypeは中断した。1分後、娘が
  「15万円、入っていたよ」
と返答してきた。

わたしはそれで5万円の行方がはっきりし、安心した。
と同時に、5万円をしまった自覚のないことに今更ながら愕然とし、あまりにボケるのが早過ぎる、と娘にぼやいてしまったのだ。

Skypeが終わると即座に夫が言った。
  「△子もずるいよな。5万円、返そうか?の一言もなかったよな」
思いも寄らぬ夫の感想。
なるほど、そう言われてみればそうだ。

一方、わたしは、親から貰った小遣いの金額を確かめもせず、引き出しがどこかに突っ込んだままにしていた娘の無頓着さを思った。
有り難味も何も感じていないのじゃなかろうかと。

そう、夫に言うと、
  「大体、お前は△子に甘すぎる。小遣いなんてやらんでもいいんだ!」
という言葉が返ってきた。

   ヤレ、ヤレ。