ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★自分でしろよ

昨日、夫の同級生のHさんが何か用事があってやって来た。
彼はお店を経営していて、夫と違い、まだ現役である。
といっても、社長さんなので、時間が自由に使える身。
我が家の傍を通りかかると、ちょくちょく立ち寄る。
家にあがると、長い

わたしは丁度その時、サークルのホームページの更新作業をしていた。
つまり、ちょっと気忙しかった。

いつものように夫は「あがれよ」と言って彼を家にあげた。
わたしに向かって、「おい、紅茶を淹れてくれ」と言いつける。
Hさんが紅茶党なのをしっかり覚えている。

作業を中断してキッチンへ。
笛吹きケトルをIHクッキングヒーターにのせ、紅茶ポットに紅茶の葉を入れ、紅茶カップを取り出し、テーブルに置く。
そして、あのマカロンも菓子皿に並べておく。
再び更新作業にとりかかる。

ケトルがピーッと鳴ったので、作業を中断し、ポットとカップに熱湯を注ぎに行く。
数分すれば飲めるはず。
再びパソコンデスクに戻る。

Hさんはテーブルに着き、夫に用件を話し始めた。
夫がわたしの方を振り向いて言った。
「おい、紅茶を入れてくれ」
自分で入れろよっ!の思いが滲み出たわたしの不貞腐れた表情にHさんは気付いたのだろう。
「おいおい、それくらい、自分でしろよ〜」
と夫を茶化すように言った。

その言葉で一遍に表情がほぐれたのが自分でもわかった。
「ねっ、そうですよねぇ。それくらい、自分ですればいいんですよねぇ。
Hさんもうちではそうしてるんでしょう?」
とニコニコしながら言った。
すると彼は
「ま、それはそうだけど、お客さんが来たら、やっぱり女房にやらせるよ」
と夫の肩を持つので、再びわたしは不機嫌になる。(単純なヤツだ)
でも、
「やっぱ、これだから団塊世代は駄目なんですよねぇ。若い人は違いますよっ!
この人も、いっつも娘に叱られるんですよ、パパは何にもしないって。
娘はいっつもわたしの味方なんですよ〜。ワァ〜ハッハッハ」
と、言うだけ言って、パソコンデスクに戻った。

Hさんが帰って行ったのは、それから1時間35分後だった。