ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★あなたの想像力


今から10年ほども前の話なんですけどね、今でも忘れられない光景があるんですよ。
朝ね、出かけようとしたら、ふと目の端に何か紐のような物が目に入ったんです。
でも、なんだか動いているようで…。
それからね、チラッとゴキブリホイホイの家も見えたんです。
ほら、昔、ゴキブリホイホイって、家の形をしたゴキブリ捕りがあったでしょう?
あれ、あれですよ。
振り向いてよく見ると、何とまあ、蛇がそのゴキブリホイホイに頭を突っ込んでいたんですっ!

   わかりますぅぅぅ?
  想像できますぅぅぅ?

  

わたしね、その朝、9時に会議の予定があったもんだから、それまでに出かけなきゃならなかったんです。
でも、その蛇を家に残したまんま、出かけるわけにいかないでしょう?
あんなモノが家に居るなんて、気色悪いじゃないですかぁ。
主人が亡くなって、その頃もう、わたし、ひとり暮らしでしたから、自分で何とかしなきゃいけない。
ともかく、最初に思いついたのが熊手。
何といっても柄が長くないといけない。
急いで物置に熊手を取りに行ったんです。
それでね、玄関の戸をいっぱいに開けておいてから、ゆっくり蛇に近付いて、一気に熊手で蛇をすくったんです。
それからね、玄関を飛び出して庭の一番端っこまで一目散に走って行って、思いっっっきり遠ぉぉくに飛ばしたんですよ。
ほんと、朝から一仕事したって感じでしたよ。

これは、先日、サークル仲間とのお茶タイムの際に聞いた75歳の女性の武勇伝である。

今、笑った方は、大変、想像力豊かな方です。
表情が変わらなかった方は、想像力が欠如しているわけではありません。
わたしの稚拙な文章のせいです。
研鑽を積んで出直します。