ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★離婚の障害 


昨日は日本語指導ボランティアの日。

12年前に日本人男性と結婚して中国からやって来た範さんは、日本語能力試験1級合格を目指して8ヶ月前から日本語教室で勉強している。
ご主人は結婚した時から定職に就かずぶらぶらしていて、ずっと彼女が一家を支えてきた。
小学4年生になる女の子がいる。

その範さんに同郷の若い恋人が出来た。

昨日は、昼休憩の雑談タイムで女性スタッフ4人がこの話で盛り上がった。
わたしも含め、4人のうち3人は、範さんの事情に詳しい。
彼女がこの12年間、大変な思いをして日本で生きてきたのを知っている。
だから、彼女の恋が成就するのを応援する発言が続いた。
ろくに働きもしない夫は早々に見限って、その若い恋人と新しく所帯を持つべきだと3人は声をそろえて言った。

残りの一人は範さんと面識がない。
30代半ばで、小2の女の子のお母さんでもある。
彼女が言った。
「子どもさんはお父さんになついているってことはないんですか?」
すると、範さんを担当しているTさんが答えた。
「そうなんですよ、問題はそれ。
子どもさんがお父さんっ子でね。
これだけが離婚のネックになってるみたい」

不覚にも気づかなかった。
子どもは母親に付いて来るものと思い込んでいた。
範さんと若い恋人の将来ばかり考えていた。
自己嫌悪に陥るわたし…。

そうこうしている内に、午後のクラスが始まった。