ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★新しい男 


昨日、久々に夫の最初の勤務地を訪れた。
わたしも、新婚生活の2年間をそこで送ったので思い出深い町だ。
夫に付き合い、一緒に行った。
あの頃お世話になったKさん宅も訪ね、お昼ご飯をご馳走になった。

Kさんは78歳に、奥さんは71歳になられたとのこと。
今は子どもさん達は独立して家を離れ、二人暮らしである。
Kさん夫婦とわたし達の4人、食事しながらお喋りが弾んだ。

Kさんの奥さんはご近所さんとウォーキングするのが午後の日課
ウォーキングしながら、ご近所の噂話も含め、世間の情報を入手し、夕ご飯の時にKさんに話して聞かせるとのこと。
Kさんが
「私は男だから、人とペチャペチャ要らんことを喋ったりできんでしょ?
だから、アレ(奥さんのこと)の話すことはつまらんことでも聞いてやるんですよ」
と言われた。わたしは思わず
「そうですかぁ?△△さん(夫のこと)は誰とでもペチャペチャよく喋りますよぉ。
ご近所のことで知らないことは何もないくらい。
わたしはご近所のことは何でも△△さんから情報を得てるんですよぉ。
家にお客さんが来られても長時間、世間話で引き止めるし、電話をかければ用件を話し終えてからが長くて、どうでもいいことをダラダラグダグダ話し続けて…」
と口を差し挟むと、Kさんは驚いた様子で
「はぁ、そうかいね。それはそれは…」
と気まずそうな顔つき。
奥さんが
「ええじゃないですかぁ。その方がええんじゃないですぅ?お喋りなくらいの方が…」
とすかさずフォロー。
肝心の夫はというと、わたしの話を否定するでもなく、ニコニコ顔で聞いていた。

夫は男がお喋りなのはみっともないという従来の価値観を持っていないのがはっきりした。
ああ見えて案外、夫は新しいタイプの男なのかもしれないと、夫を見直した。

そんな大層な…。
ただのお喋りなんじゃないの〜。