ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★勝てるのは桃だけ


台湾と言えば、豊富な果物。
マンゴー、パパイア、レイシ、パイナップル、バナナ、メロン、ブドウ…。
何を食べても甘くて美味しい。
しかも、安い。

台湾で手に入りにくい美味しい果物が、りんごと桃である。

台湾で売られているりんごは殆どがアメリカからの輸入品である。
日本のりんごに比べ、小さくて、味もそこそこ。
かと言って、日本から輸入されたりんごは驚くほど高い。
高すぎて売れず、いつからそこにあるのだろうかというようなのが並んでいる。
とうてい買う気になれない。

桃は、台湾でもとれないわけではないが、小ぶりで、あまり甘くないらしい。
わたしは台湾で桃を買ったことがない。

というわけで、夏の果物で日本が台湾に勝てるのは桃しかない。
婿殿、去年も桃を美味しい、美味しいと言って、毎日のように食べていた。

しかしながら、なにしろ桃は高い。
一個が300円もする。
また、皮がうまく剥けないことが多くてイライラする。
だから、我が家では滅多に買わない。
夏はたいていスイカやブドウが食卓に上る。
しかし、3人には桃を食べてもらいたい。
果物入れには常に桃を欠かさぬように入れておいた。

婿殿、毎日一個は桃を食べていた。
台湾へ帰る日の朝も、「これが最後だ」と言って、朝食後、デザートに桃をひとつ、丸かじりしていた。

娘達が帰国して一週間。
我が家から甘い桃の香りは消えた。

今、我が家の果物入れには梨とりんごが並んでいる。
もう直ぐ秋がやって来る。