ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★いちゃつく二人


我が家の台所の窓を開けると、まん前に小学校の校庭が見える。
校庭の最も我が家寄りにフィールドアスレチックが出来たのが数年前のこと。
夏休みの夜など、そこが中・高校生の溜まり場になることも多い。
真夜中に彼らのお喋りで目が覚めることもある。

昨日のことである。
わたしは夕食の準備をしていた。
窓は全開していた。
でも、網戸があるから、外からは中が見えにくい。

高校生とおぼしき男女が手をつないでアスレチックに登った。
時間は5時半過ぎ、もう誰もそこで遊んでいなかった。
二人は、丸太に並んで腰掛けると、声は聞こえないが仲良くお喋りしているのが見てとれた。
夕食の準備をしながら、ふと顔を上げると、何とその男女は大胆にもキスをしていた。

オットット

まるでわたしの方が何か悪いことでもしているかのように、ここに人が居るよ!というようにわざとガチャン、ガチャンと大きな音を立てて鍋を取り出した。
二人は見られているのがわかったようで、さっと離れた。
なのに、次に顔を上げると、男の子が女の子を膝に乗せ、後ろから女の子の胸に手を回しているではないか!

オイオイ…

男の子は女の子の胸を触りながら髪の毛や首筋に唇を当てている。
わたしの目が彼らに釘付けになる。
一体、これからどうなるのだろうと、次第にわたしの胸がドキドキし始めた。

とその時である。
ピンポーン、と来客を知らせるチャイムの音。
こんな大事な時に!と不機嫌な顔で玄関を開けると、ご近所さんがゴーヤをおすそ分けにと持参。
もう、ゴーヤも食べ飽きたが、笑顔でお礼を言い、彼女のお喋りにしばらく付き合う。
ご近所さんが帰っていくと、急いで台所に戻る。
しかしながら、既に二人はアスレチックを離れようとしていた。

ざ、ざ、残念!

今日も来ないかなぁ、あの二人。
おばさん、窓を開けて待ってるからね〜。