ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★わたしはエロきじゃないっ!


昨日は日本語指導ボランティアの日。

中国は広くて、方言もたくさんある。
普通話(中国の共通語で北京語の発音)がわかるという日本人でも、中国人なら誰とでも意思疎通できるとは限らない。
今、日本語教室に通って来ている中国人も色々な地方から来ているので、それぞれに訛りがひどく、正確に聞き取るのは大変だ。

同じ日本人でも、飛行機をしこうきと言い、消費税がひょうひぜいになり、「ひ」と「し」の使い分けができない人たちがいるし、また、九州の人は鼻濁音を使えない、と某アナウンサーが話していた。
それと似通ったことがあって、四川省の一部地域出身の人には、「な・に・ぬ・ね・の」が言えない。
「な・に・ぬ・ね・の」は「ら・り・る・れ・ろ」に聞こえてしまう。
だから、肉は陸になり、飲み物はロミ物になってしまう。

先月、四川省の人との交流会があり、参加した。
日本人がひとりひとり自分の名前を言って自己紹介をする。

好々爺のえのきさんの番が来た。
「わたしはえのきです。よろしく」
四川省の人が
「えろきさん、こんにちは」
と応える。
「いや、えのきです」
と再度、言い返す。
「えろきさん?こんにちは」
「いいや、えのきです」
「えろきさん??こんにちは」
「違う、違う、エロきじゃなくて、え・の・き」
「えろきさん???」
  :
  :
  :
他の日本人はクスクス笑っている。
四川省の人は何で皆が笑っているのかわからない。

食事の前にすっかり皆が打ち解けた交流会だった。
 
                                    2007/5/16


今にして思えば、必死になって、「エロきじゃないっ!」って否定されていたのは、もしかして、ご自分でも「エロ爺」の自覚がおありだったのでしょうか…。