ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★お葬式デビュー


4月から夫は町内会の会長を引き受けている。
町内会のイベント(?)のひとつにお葬式がある。

最近の葬儀は、お寺より民間葬祭場を利用されることが多くなり、町内会会長の出番も少なくなったが、昨日の朝、ご近所さんが亡くなられ、久々にお寺で葬儀が営まれることになった。
いよいよ会長の出番である。

夫は張り切っていた。
なにしろ、初めての経験だ。

昨日は、7時半からのお通夜だったが、夫は6時には出かけ、お通夜の指揮をとっていた。
わたしもご近所さんとしてお通夜に参列した。

本堂は参列者で溢れていた。
住職さんのお経をが始まる。
シ〜〜〜ンと静まり返った本堂で、耳に届くのは、朗々としたお経の声だけ。
と、その時だった。
右隣に座っていたおばちゃんの携帯が大きな音で鳴り出した。
曲名はわからないが、派手で騒々しい楽曲だった。
おばちゃんは、おもむろにバッグを開き、携帯を探している。
  お通夜にまで携帯を持ってくるなよ!
  持って来るなら、せめてマナーモードにしておけよ!
と、別にわたしが思ったわけではない。

お経が終わると、住職さんのお説教が始まる。
これがまた長くて、なかなか終わらない。
左隣に座っていたおじさんが、舟をこぎ始めた。
横に居た奥さんらしき人が、おじさんの腕を突っついて起こしている。

そのうち、親族席に居た赤ん坊が、ギャーギャー泣き始める。
やっと泣き止んだかと思うと、わたしの後ろで誰かのお腹が鳴る音がする。
もう8時を回ったのだからお腹も空くよね、早く終わってよ、の気分。

そして、親族代表の挨拶の後、いよいよ町内会会長の挨拶である。
型どおりの挨拶で終わるのかと思っていたら、これが長い。
故人との思い出話までグダグダ話している。

さすがにわたしの夫は違う。
見直した。
(もちろん、皮肉です)