ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★ケチ比べ


キューン、ガシャ、ガシャ、ビビビー、という大きな音。
驚いて、夫のパソコンデスクに目をやる。

プリンターからだ。
オレンジのランプがピコピコ点滅している。
これで二度目だ。

用紙が詰まったのだ。
引っ張り出さなければいけないが、以前、途中で切れたことがあるので、夫は躊躇している様子。
わたしに助けを求める。
わたしが丁寧に、時間をかけて、ゆっくりと用紙を取り除く。

キーボードの横に、印刷済みの用紙が何枚も、裏返しにして積み重なっている。
使っていない裏面を再利用してプリントアウトしようとしているのだ。
折り目の付いたのや、隅が折れかかったのや、シワの入ったのが置いてある。

「一度使った用紙は使わないでよ!これが詰まる原因でしょうが!」
と夫を叱る。
「でも、試しに印刷するのに、新しい紙を使うのはもったいないだろうが」
と口答えするので、
「そのために印刷プレビューがあるでしょうがぁ。
わざわざ印刷して仕上がりをチェックするなんて、ホント、考えられないよ」
と言うと、
「印刷プレビューじゃ、どうもよーわからん…」
などとブツブツ言うので、
「じゃ、何のためにプレビュー機能がついてるんよ!インク代がもったいないじゃない!」
と言い返す。

用紙をケチる夫に、インク代をケチる妻。
どっちもどっちだ。