ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★ギリギリの攻防


昨日は父の月参りに実家へ行った。

出発間際に来客があり、お参りに間に合うギリギリの時間に家を出ることになった。
走り始めて5分後に、ガソリンが残り少なくなりましたの給油機マークが点滅し始めた。

ヤバいっ!

今、ガソリンを入れに引き返したら、時間に間に合わない。
それに、ガソリンは、カード会員になっているセルフスタンドで入れている。
このカードなら表示価格の3円引きだ。
他所のガソリンスタンドで給油する気にはならない。

給油機マークが点滅し始めたら、直ぐに給油するわたし。
段々、不安になってくる。
運転しながら、急いで暗算してみる。
あと1目盛り残っている。
10目盛りあるのだから、1目盛りは4リットル。
残量は4リットルということだ。
リッター12キロで計算して、48キロ走れる。
実家までの片道は23キロ、往復すると、46キロだ。

ムムム…。

ギリギリの線だ。
危ういなぁ。

心細くなるとともに、夫に対して腹が立ってきた。
家を出る時、どうして、あと少ししか残っていないから、と一言教えてくれなかったのだ。
自分の車は燃費が悪いからと、人の車で遠出し、ガソリンが無くなっても知らん顔。
ガソリンを入れて返すのが礼儀というものだろうに。
全く失礼な男だ。
帰ったら、しっかり叱らねば、と思っているうちに実家に到着。

帰りは、ガソリンのことで頭がいっぱい。
計算上は、ガス欠はあり得ない。
しかし、何しろギリギリなのだ。
経済速度の50キロ走行を守り、青信号に変わった時もアクセルをゆっくり踏み込み、エコ運転に徹する。

そして、やっと家に到着。
よかった、よかった。
メーターの針は、「0」の目盛りの真上に来ていた。

夫は留守だった。
そのうち、叱るのは忘れていた。