ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★せめて一週間


娘が小学6年のときに一緒にクラスのPTA役員をしたNさんが、昨日、久々に話に来られた。
わたしの娘とNさんの娘さんはタイプが違うので、中学校に入ったら疎遠になった。
でも、わたしとNさんは気が合い、役員を卒業してからも年に一度くらいのペースで会っていた。

前回、会ったのが去年の師走だったから、ほぼ、10ヶ月ぶりの訪問だった。

彼女の話を聞いて、驚いた。
ご主人が、半年前に膀胱ガンの手術をされたとのこと。
ご主人は55歳、まだ現役のサラリーマンである。
職場復帰はしたものの、3ヶ月に一度の検診がこの先、5,6年は続くとのこと。
しかも、3年以内に70%が再発するというのだ。

そんな話を淡々とするNさんに、わたしは「それは心配だね」という以外に言葉がなかった。
続けて彼女の話によると、娘達の同級生のお父さんが、定年を目前にして膵臓ガンがわかり、わずか3週間の入院で、一ヶ月前に亡くなられたとのこと。
「これから旅行やなんか楽しいことがいっぱいあったでしょうに、お気の毒に…」
と言うしかなかった。

それから2時間くらい、子どもさん達の近況や仕事の不平不満を話してNさんは帰って行った。

夫が退職した後は一緒に過ごす時間が長いので、わたしのストレスは溜まる一方。
よく口げんかもする。
けんかの後は、夫にやさしくできない自分に自己嫌悪するのがお決まりのパタン。
しかし、昨夜は、久しぶりに穏やかな気持ちで夫と相対した。

今のところはお陰さまで二人とも健康である。
でも、二人にいつ何が起きてもおかしくはない。
この先、仲良くやろうじゃないのよ、わたしが少しだけわがままを抑えればいいのだから。

おお、何という殊勝な心がけ! 
せめて一週間はこの気持ち、忘れないでいたいものだ。