ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★勝手が過ぎるぞ


続くときは続くものである。

一昨日は、古い友達が10ヶ月ぶりにわが家を訪れ、近況報告などして帰って行った。
昨日は、これまた、久々にもう一人の友達が電話をかけてきて、長時間、お喋りが弾んだ。

その友達、Hさんと話すのは、娘の結婚式以来だから、ほぼ半年ぶりになる。
昨日のブログに載せた、ご主人が膵臓がんで亡くなられたSさんのご不幸に話に及んだ。
HさんとSさんは、テニス仲間で、とても親しい間柄だからだ。

Sさんは、もともと、この地に縁のない人だが、ご主人の実家に近いということで、最後の転勤先をここに定められたようだ。
しかし、ご主人のご両親は、2,3年前に相次いで亡くなられ、Sさんの二人の娘さんは、結婚して、滋賀と福岡に住んでいらっしゃるそうだ。
ご主人が亡くなられた以上、Sさんは、ここに住む必然性はない、と思う。
実家近くに戻られてもいいし、あるいは、どちらかの娘さんの近くで暮らしてもいい、はずだ。

ところが、Sさんには、巨額の生命保険と退職金が入ったそうで、この地に家を建てることを決意し、土地を買われたそうだ。
今は新居を設計中とのこと。
一人で住む家である。

わたしには、信じられなかった。

「どうしてここに?」と訊くと、実家に今更、未練はないし、娘と一緒に暮らすのは、孫の面倒を看ることになるからイヤなのだそうだ。
平均寿命まで生きるとして、まだ30年ある。
残りの人生は、友達のたくさん居るこの地で、好きなことをして暮らしたいとのこと。
この先、経済的には全く困らないし、ここで生涯を終えることに迷いはなかったとのこと。

フ〜〜〜ム。フム、フム、フム。

もし、今、夫が亡くなったとして、わたしはそこまで思いきれるだろうか。
わたしも、今更、実家云々は論外だが、この地で一人で暮らしていけるとは思えない。
きっと、台湾に住む娘のところに居を移すだろう。
今なら、まだ若いから、新しい環境に慣れる自信がある。
しかし、10年後、20年後なら、やはり、ここから離れるのも逡巡するだろうな。
ここ10年が勝負かなぁ……。

おっと、仮定とはいえ、勝手に夫を亡き人にしてしまった。
「ご主人様、すんませ〜ん」