ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★Amtrakの思い出 

★やっぱりオバサンに続き、7年前の春の思い出話である。

ヒューストンで留学生活を送っていた娘と二人、知り合いを訪ねてサンフランシスコへ行った。
数日間サンフランシスコに滞在した後、直ぐにヒューストンに引き返すのはもったいないので、Amtrakの大陸横断列車でサンフランシスコからシカゴまで2泊3日の旅をすることにした。
朝、昼、夕食の三食付きの寝台車だ。

サンフランシスコを朝、出発。
昼食は車内放送が正確に聞き取れず、食べ損ねてしまう。
母娘で、お互いの貧しい英語リスニング能力を責め合う。
食べ物の恨みは怖ろしい。
夕食の時間になり、二人は張り切って食堂車へ。
しかし、日本人のわたし達には、何もかも量が多過ぎて、半分以上、残してしまった。
なのに、翌朝、朝食時間になっても空腹を感じない。
それでもいそいそと食堂車へ急ぐ。
なんとかパンだけはミルクで流し込んだ。
そして、また直ぐに昼食時間がやってくる。
でも、殆どの時間を座席に座って外の風景を眺めているだけだから、お腹は空かない。
とはいえ、食事代込み料金なんだからと思うと、何か食べなければ損した気分になる貧乏性でケチくさいわたし。
ケーキだけでもと思い、ケーキを注文。
これが特大サイズで超甘い。
それでも頑張って何とか半分、胃に押し込んだ。
挙句、胃がむかつき始める。
夜の食事と三日目の食事も殆ど食べられなかった。

娘には意地汚い母だと笑われ、母親の面目は丸潰れ。
みっともない列車の旅になった。

Amtrakと聞くと、雄大なロッキー山脈越えより、果てしなく続くプレーリーより、あの無理矢理に食べた特大・超甘ケーキを思い出すわたしである。


                                  2007/7/31 


考えてみれば、あのケーキ騒動以来、ケーキを食べる機会が極端に減りました。
たまに作ることはありますが、自分のためにケーキを買うことはなくなりました。
健康と美容のためには、良かったのかも知れません。
まさに、「災い転じて福となす」です。
大袈裟な。