ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★デリカシー欠如男


★アナログ派とデジタル派に書いたように、夫は5年日記をつけている。
わたしの日記は、パソコンの家計簿ソフトの中にある。

夫は、日記を書くと、必ず、去年の今日は何をしたか、一昨年の今日は、と確認するようだ。
偶に、わざわざ読み上げることがある。
わたしの場合は、よほど何か必要性があるとき以外、古い日記を読み返すことはない。

夫の日記は、去年のも一昨年のも直ぐに目に入るから、ついでに読むのだろう。
わたしの方は、「←年」、「←←年」をクリックする一手間が要るので、古いのまで見る習慣はない。

そして、昨日の晩のことである。

夫は、いつものように、日記をつけていたかと思うと、ひょいと顔を上げ、
「おい、一昨年の今日、ユリはドアを凹ませとるぞ!」
と、鬼の首でも取ったように、嬉しげに大声を張り上げた。

一昨年の昨日、わたしは、自分の車の運転席側のドアを鉄柱にぶつけ、凹ませたのだ。
懇意にしている修理屋さんに行くと、ドアを取り替えた方がいいが、10数万円かかる、と言われた。
高い!高すぎる!
それで、応急処置だけしてもらって、そのまま乗っているのだ。
見た目など、あまり気にしない。
車は走ればいい、と思っている。

しかしである。

わたしだって、好きでドアの凹んだ車に乗っているのではない。
今更、あの恥ずかしい一人相撲を思い出したくはない。
それを嬉しそうに話題にするなんて。
ほんと、デリカシーの無い男だ。