ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★試される漢字力

週に一度、日本語指導ボランティアをしている。
これまでは中国人を教えることが多かったが、4,5ヶ月前からルーマニア人を教えている。

彼女は、日本人と結婚し、日本で暮らすようになって12年。
先ずは日本語能力2級試験に合格し、それから1級、その後、看護師の資格を取るのが目的という、向上心溢れる女性である。

会話は、漢字二字熟語をできるだけ使わないようにすれば、殆ど聴き取れる。
発音も中国人のようなおかしな癖もなく、聴き取りやすい。
問題なのは、やはり漢字である。

非漢字圏出身なのだから書けないのは仕方ないにしても、読めない漢字が思いのほか多い。
これまで独学していたようだが、書き順も正確ではない。

わたしは学校で漢字をしっかり叩き込まれた世代なので、書き順には自信がある。
新聞や本を読むのが好きなので、読めない漢字はあまりない。
漫画好きの麻生総理とはちょっと違う。
(総理と呼ばれるのも、もう長くないのかも…)
ただ、ワープロに始まり、パソコンで文書を書く生活になって20年になる。
手紙を書くのさえパソコンで、手書きは自分の名前だけという徹底ぶりだ。
つまり、この20年、手書きで文章を書くという行為から遠のいているのだ。
漢字は読めるし、変換できるが、書く、ということに少し自信を失くしている。
漢字を板書しながら、これで合ってるのかいな、とふと不安がよぎることがある。

日本語を教えながら、生徒に漢字力を試されているような気がするこの頃である。