ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★低俗なわたし

この前の日本語指導ボランティアの日、中国人花嫁さんの面接があった。
久々の中国人花嫁さんである。
少し遅れて教室に着いたので、既に面接は始まっていた。

既婚者の場合、面接には、本人だけでなく、必ず日本人の配偶者にも来てもらっている。
生徒さんの家庭環境を知っておきたいし、日本語を覚えるのに配偶者の協力が必要だからだ。

後姿を見ると、男性の頭が薄い。
ハァ〜〜〜、こりゃあまたすごい年齢差だなぁ、と思いながら席に着く。
前から見ても、やはり60前後の風貌だ。
わたしの不安そうな表情を見て取って、年配のスタッフ、Hさんが直ぐに、
「ご主人は仕事で来られないから、ご主人のお父さんと一緒に来られたんですよ」
と言って、安心させてくれる。

途中から面接に加わった。
若いお嫁さん、ヤンさんは、まだ、日本に来て2ヵ月。
日本語は殆ど喋れない。
それを補うかのように、お舅さんがすごいお喋りな人。
若いお嫁さんを案ずる気持ちはよくわかるが、あまりに出しゃばり過ぎ。
お嫁さんにどうやって日本語を教えればいいか、自分なりに努力していることを話したがる。
訊かれもしないのに、自分がどうやってポルトガル語を習得したか話したがる。
まあ、適当に相づちを打っていたけど…。
自分が車で送り迎えするから、授業はどの時間帯でも大丈夫、と嬉しそうに話される。
お嫁さんが可愛くて可愛くてたまらないのが見て取れる。

結局、ヤンさんは、来週からわたしが担当することになった。

授業が終わってから、面接を担当したもう一人のスタッフ、Tさんと雑談する。
Tさんは元中学校教諭の明るい女性。
思っていることは何でも口にするタイプ。
彼女曰く、
「あの二人、ちょっと危ないよねぇ」。
わたしは直ぐにピンと来た。
「やっぱり、T先生もそう思われました?」
と答えると、Tさんが、
「間違いがなければいいけどね」
とニヤニヤして言われるので、まあここはわたしとしても調子に乗ってはいけないと思い、
「まっ、わたし達の考えることって、ホント低俗ですよねぇ。アッハッハ」
と言って、その場を収めておいた。

でも、正直、色気プンプンのあのお舅さん、ちょっと心配…。