ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★猫の気持ち

3月11日早朝

おじさんとおばさん、えらく張り切って早く起きてきたなぁ。
まだ、5時半だぞ。
何かあったのかなぁ。
ま、オレの朝食、忘れてないからいいんだけどぉ。
っていうか、カリカリがたくさん置いてあるなぁ。
一つ、二つ、三つ、…、八つも皿があるじゃないか。
それに、水も三つ。
一体、どうしたんだ?
あ、二人一緒に車で出て行った…。

3月12日夜

もう、二日も戻ってこない。
オレ一人じゃ寂しいのになぁ。
それに、今夜もずいぶん冷えるよなぁ。

3月13日夜

まんだ二人は戻ってこないよ〜〜〜。
餌がなくなったんだけどぉ〜〜〜。

3月14日

マジでオレ、腹減ったんだけど、何かないのかよう。
オレ、飼い猫だから、他所んちに忍び込むなんて泥棒猫みたいな真似、できないしなぁ。
しょうがない、腰をすえて何か食べられそうな物、捜してみっか。
あっ、煮干しの匂いがするぞ。クンクン。
どうもこのビンに入っているみたいだ。クンクンクン。
ちょっとこっちまで運んでこようっと。スルスルスル。
でも、この蓋、どうやって開けるんだろう。
とりあえず、口で引っ張ってみるか。
よいしょ、よいしょ。
あ、開いた!
でも、オレの頭、こん中に入るのかよう、狭いんだけど。
う、う、う…。
キツイ。でも、三つほど取れたぞ。
とりあえず、これで我慢しとこう。

とうとう外は真っ暗になったぞ〜〜〜。
もう、10時になるんだけどなぁ。
今夜もあの二人、帰らないのかなぁ。
オレ、飢え死にしちゃいそう。

あっ、車のライトだ。
やっとおじさんとおばさんが戻ってきたぞ!
出迎えに出ようっと。ニャーニャーニャー。
オレ、チョー腹が減ってんだぞー。ニャー、ニャー、ニャー。


おっ、ターロンが出てきたぞ。

まっ、珍しい。わざわざターちゃんが迎えに出て来るとはねぇ。
しかも、ニャーニャー鳴いてるよ。
ターでもあんなに鳴くことがあるんよね。
よっぽど寂しかったんだろうねぇ。
可哀想に。
ターちゃん、ただいま。

ターロン、帰ったぞ〜。

でも、台湾へ行った時とは大違いね。
十日間離れてても出迎えるどころか知らん顔だったのにねぇ。

そりゃ、台湾の時は、スズキさんが一日2回、餌をやりに来てくれるから、別に人恋しくなんかならんのじゃないかー。
足にまとわり付くこともあるんだ、ターでも。
可愛いもんだ。

さあさあ、ター、中に入るよ。

ありゃ、餌が空っぽだー。
水もなくなってるぞー。
あれだけじゃ、足らんかったみたいだ。

まっ、可哀想に!
だから、しっかりお皿を用意しておいてよ、って言ったじゃないのよ!
アチャ、何これ?!煮干し入れのビンの蓋、開いてるよ。
煮干しを食べたんだ。
すごいねぇ。
頭いいねぇ、この猫。
よく蓋を開けたよねぇ。
珍しくターが鳴いたのは、嬉しかったんじゃなくて、単に、お腹が空いてただけのことみたいね。


あ〜〜〜あ、やっとお腹が膨らんだよ。満足、満足。
これで、今夜はオレも安心して眠れそうだ。