ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★人を見る目

上海・蘇州旅行(1)

パッケージツアーというのは面白い。
なにしろ全く面識のない者同士が4日間、共に行動をするのだ。

上海空港で参加者の15人が顔を揃える。
お互い自己紹介をするわけではないから、名前はわからない。
夫と勝手に彼らに名称を付ける。
怪しい男女4人組、女子大生三人組、オッサン二人組み…などなど。
それぞれの関係を推し量るのは面白い。

参加者の中に、見るからに母娘と思える二人組みが居た。
お母さんは服装はずいぶん若ぶりで派手だが、たるんだ頬とぽっちゃり体型が既に中年。
顔が良く似ている。
娘の方は大学生か。
春休みを利用して旅行しているのかなと、わたしは思った。

夫にあの二人はどういう関係だと思うかと尋ねると、友達だろうと答える。
「えーーーっ、あなた一体どこ見てるんよ!
じゃ、二人は、何十代の友達なんよ。30代?40代?
それじゃ、あの娘、可哀想じゃないのよ〜」
と十倍返しする。
一度ちょっと会話を交わした後、夫に再度訊いてみる。
夫は、年齢差があるのに気付いたのだろうか、「姉妹かな」と言うので、
「まっ、わからんの?どう見ても親子でしょうがぁ」
と言って馬鹿にする。
その後、しばらくして、近付いてゆっくり二人の顔を見る機会があったのだろう。
「ユリの言った通りだ。母親と娘だった」。

ツアー客が揃って初めて円卓を囲んだ時のこと。
オッサン二人組みのうちのひとり、見るからに中小企業の社長さんらしき70歳くらいの男性が、
「御姉妹ですか」
とあの二人に尋ねる。
お母さん、満面の笑顔で、
「まぁ、親子ですよ〜〜〜」
と答えると、社長さん曰く、
「やっぱりそうですか」。

おいおい社長さん、そりゃないでしょう。

蘇州・水郷をナイトクルーズ
遊覧船より コンデジ