ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★無愛想な上海人

上海・蘇州旅行(3)

上海人が無愛想だと最初に感じたのは空港のインフォメーションデスクでのことである。
上海の地図があるかと訊いたら、若い女性がデスクの上に小さく折畳んで積み重ねてあった地図を指差す。
無言である。
まるで、声を出すと損、みたいな感じである。

ホテルでチェックアウトしたときも、ルームキーを渡してしばらく待ったが何も言わないので、
「手続好了マ?」と訊いたら、若い女性は頷くだけ。
一言、「ありがとうございました」くらい言えよ、の気分である。

一番、頭に来たのが、地下鉄での出来事だ。
100元札しかなかったので、自動販売機が使えず、両替機も見当たらなかったので、切符売り場で買った。
ところが、この切符、磁気カードなのだが、自動改札機のセンサ
ーに反応しない。
夫のも、わたしのも、二枚ともである。
二人とも当て方が悪いのかと思い、何度か、裏表・上下を逆さにしたりして試してみたが、駄目。
仕方ないので、切符売り場へ持って行ったら、男性職員がものすごい早口で何か言った。
わたしゃ外国人なんだから、ゆっくり喋れよ、の気分である。
ともかく「フーウータイ」という言葉だけが聞き取れた。
フーウータイ?そうか、服務台へ行けということかと思い、服務台を探す。
10メートルくらい先にあった。

服務台の男性職員に、「出不去」と言ってカードを差し出すと、相手は「すみません」の一言もない。
新たに二枚、投げるようにして渡す。
「謝謝」という必要もないと思ったが、まあ、儀礼的に「謝謝」と言っておく。
そして再度、自動改札機へ。
ところが、夫は通り抜けたが、わたしのはまたセンサーに反応しない。
仕方なく、再び服務台へ。
今度はわたしは多少お怒りモードで、「又出不去!」と言った。
相変わらず、「すみません」はなくて新しいカードを投げてよこす。
さすがにこの時はわたしも「謝謝」は口にしなかった。

(画像は地下鉄入り口付近で撮ったものです)