ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★夫の禿頭考

夫は禿ていない。
白髪が目立つようにはなったが、髪の毛は減っていない。

わたしは女だから禿る心配もなく、無責任に男性の禿について色々言う。
「わっ、〇〇さん、後退したねぇ」とか、「〇〇さん、若いのに気の毒ねぇ」などと言いたい放題だ。
夫はそれを聞いても、いつも何も言わないので、頭髪の多寡なんて語るに足らず、と考えているのだろうと思っていた
やはり余裕のある人は違うのだ、と思っていた。

ところが、である。

昨日、サークル仲間のKさんが、夫が某局の△△アナウンサーに似ている、と言った。
Kさんは、50代半ばで、髪の毛は真っ黒、フサフサしている。
彼がそれを自慢にしているのが、いつも言葉の端々からうかがえる。
その彼が、夫が見た目も、話し方も、雰囲気も△△アナウンサーによく似ている、と言う。
そうかなぁ、あんなに老けて見えるのかなぁと思ったが、とりあえず、夫にそのことを話した。

即座に夫が言った。

「失礼な!どこが似てるんだっ!
△△アナは、髪の毛が薄いじゃないか!」

そうだったのか。
やはり、髪の毛が多いことに誇りを持っていたのか、夫も。
意外な側面を見たような気がした。