ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★90は微妙

長期に家を空ける時、我が家の飼い猫の世話をしてくださっているスズキさんは、去年の秋、70歳にしてやっと初孫に恵まれた。
時々、娘さんがその初孫を連れて里帰りされる。

昨日、お孫さんを抱いたスズキさんがご近所の年配女性二人に囲まれているのに出くわした。
素通りするのもなんなので、その輪に入った。
見ると、お孫さんは生後5ヶ月ということで、顔つきもしっかりしてきた。

「まあ、色が白くてハンサムで…」
とほめると、スズキさん、にこにこして、
「いかにも女泣かせになりそうでしょう?」
と言われる。
「ほんと、ほんと」
と調子を合わせていたら、スズキさんが言った。
「でもねぇ、成人して女泣かせになっても、『駄目よ、女を泣かせちゃ』って叱れんよねぇ」。

「?????」

わたしも、年配の女性二人も無言…。
スズキさん、続けて、
「その頃にはもう、わたしはこの世におらんでしょう?」
と言われる。
あ、そうか、と鈍いわたしはやっと気付いた。
でも、どう返事をしたらいいのか、わからなかった。
そうよねぇ、90は微妙よねぇ…と思うばかりで、口から適切な言葉が出てこない。
すると、年配女性のうちの一人、80歳の方が、
「心配せんでも、最近は、90でも元気な人が多いからね」
とフォローされた。

わたしも、まだまだだなぁ…と思いました。
でも、一方で、「90は微妙ですよね」と口にしなかっただけでも自分をほめたい気分でした。