ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★ファイルの整理

日常生活でも、夫は整理・整頓ができない。
わたしも似たようなものだから、人のことは言えないが、少なくとも、パソコンのファイルについては、わたしはきちんと整理している。
どこに何があるかも大体、把握できている。

夫の膨大な画像とwordのデータは主に8GBのUSBフラッシュメモリー2本で移動した。
夫が自分のパソコンから必要なものをUSBメモリーに取りこみ、わたしに渡す。
わたしは、それを買ってきた外付けハードディスクに保存する。
保存している間、夫はもう一本のフラッシュメモリーにデータを取り込む。
まことに原始的な方法ではあるが、確実である。

そして、昨日のことである。

「お〜い、ユリ〜!ちょっと来い」
と、怒気を含んだ大きな声が聞こえてきた。
何事かと思って書斎に急ぐと、
「コミセンのファイルがないぞ。ほんまに全部、入れてくれたんだろうなっ」
と、どすの利いた声で言う。
コミセンというのは、コミュニティーセンターの略語だ。
「入っていなかったら、もう最後だ。どうしてくれるんだ」
と言ってわたしを責める。
そんな今更ないと言っても、既にリカバリされ、データは残っていないのだ。

「あなたがちゃんとUSBメモリーに入れたんだったら、あるはずよ」
と言って、外付けHDDの中を探す。
フォルダもファイルも整理されないまま、百数十もある。
一つひとつ見ていくと、「コミュニティー」というフォルダが目に入った。
「もしかして、これ?」
と言って指さすと、「それだ」の一言。

探してくれてありがとう、くらい言えよ。
それ以前に、もっとわかり易く、ファイルを整理しろよ!

そう思ったが、よくできた妻は、嫌みの一つも言わずに書斎を去ったのであった。