ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★「漢語的不思議世界」

サブタイトルは「空巣老人と男人婆」である。
「空巣老人」の意味は大体、見当が付くが、「男人婆」って何のこと?
それに、「漢語的不思議世界」って日本語、それとも中国語?
気になって、手に取った。

3人の著者によるエッセイ集だ。
その内の二人が年配の男性で、一人は40代の女性である。
中国と日本の漢語にまつわる世相一般、日本での漢語の誤った使われ方、そして、奥深い漢詩や漢文の解釈と、内容は幅広い。

高校生の頃、わたしは漢文が苦手だった。
漢文だけは、どんなに勉強しても、平均点を取るのがやっとだった。
それなのに、39歳で中国語会話を勉強し始めると、これが不思議なことに、スルスル頭に入ってくるのである。
どうして、あんなに漢文を嫌っていたのだろう。
もっとも、高校で習う漢文と中国語は全く違う。
同じように漢字を扱っていても、読み方からして全く異なる。
比較する方がおかしい。

この本、現代中国の話題は興味深いが、内容が漢詩や漢文の解説に入ると、読み飛ばしたくなる。
やっぱり、興味が持てないし、理解するのも時間がかかる。
30年前と変わらない。(サバを読むな)

ちなみに、中国語で、「空巣老人」は一人暮らしのお年寄り、「男人婆」は男より仕事と言うキャリアウーマンのことです。
また、「漢語的不思議世界」は中国語のようにも見えますが、日本語です。