ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★プラス思考

婿殿は色白で、ややぽっちゃりしている。
食べるの好き、運動するの嫌いのタイプである。
我が家へ来たら食べ過ぎて、たいてい3キロぐらい太って帰国する。

先日買った体年齢まで教えてくれるヘルスメーター
娘との国際電話で、よくこれを話題にしていた。

我が家に着くと、早速、娘は測ってみたいと言った。
わたしは彼女の個人データを登録する。
4人まで登録できるから、娘はNO3である。
娘がヘルスメーターに載る。
体年齢が実年齢より5歳若く、彼女は満足気。

直ぐに、娘婿も測りたいと申し出た。
彼のデータをNO4に登録する。
思った通り、体脂肪率も内臓脂肪レベルもヤバく、体年齢など実年齢より5歳も上だった。
婿殿の表情が豹変した。
食べることを一番の楽しみに日本にやって来たというのに…と困惑しているのがうかがえる。

婿殿の落ち込みなど気にもせず、姑がわたしも測りたいと言って、ソックスを脱ぎ始める。
息子の健康状態を心配する気配は全く感じられない。

気の小さいわたしなどは、婿殿が測定するのはやめた方がいいと忠告すべきだったかなぁ、などとひそかに反省した。
婿殿の食欲に歯止めがかかるのではないか、と彼が可哀想になった。
本当に優しい姑(わたしのこと)だ。
だが、それは杞憂だった。
婿殿、食事を制限する様子は全くなくて、滞在中は、いつものように食べたいだけ食べ、飲みたいだけ飲んでいた。

帰国前夜に、再度ヘルスメーターに載った。
体重は2キロ増え、体年齢は更に2歳高くなっていた。
予想していたとはいえ、驚くべき数値である。
婿殿、一瞬、暗い表情になった。
が、直ぐに、「いつも3キロ増えるのに、今回は2キロしか増えなかった」と言って、爽やかに笑った。
プラス思考の男である。