ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★そういうことか

姑が我が家に来られるのは今回で3回目である。
段々、お客様扱いされるのが辛くなったのか、何かと手伝おうとされる。
わたしがするから手伝わなくてもいいですよ、と言っても、食事が終わると食器を洗ったり、朝は洗濯物を干したりされる。
食器洗いは、まあいい。
問題は、洗濯物干しである。

わたしは意外に神経質なところがあって、洗濯物干しにはこだわりがある。
見た目、美しく干していないと落ち着かない。
また、下着は見えないようにタオルで周りを囲んで隠すとか、比較的いいものは直射日光に当たらないよう、一番内側に干すとか、細かい配慮もしている。

ところが、姑は洗濯物は干せばいい、という人。
美的に干そうという気など毛頭ない。
恥ずかしげもなく、夫と婿殿のトランクスがハンガーいっぱいに広げて干してある。
しかも、一番外側のハンガーだから、これ見よがしである。
わたしと娘のブラジャーなども、わざわざ広げて干してある。

娘に、姑の干し方がおかしいから干してもらわなくてもいいんだけどね、と冗談交じりに言うと、娘が、「そう?別におかしいとは思わないけどね」とのたまう。
娘もいつの間にか陳家の色に染まったか、と力が抜ける。

娘とお昼ご飯の用意をしていたら、外の足洗い場の蛇口から水が流れる音が聞こえた。
どうも庭で姑が花に水をやっているらしい。
わたしが、昨日、雨が降ったんだから水やりはいいのにね、と言うと、娘が、
「ほんと、お母さん、日本に来たらよく働くよ。
台中の家は、花は干からびてるというのにね〜。
お母さん、この1週間で1年分の仕事をしたんじゃない」
と、ニヤニヤしながら言った。