ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★油が好き

連想ゲームではないが、油っぽい、と聞けば、直ぐに「中華料理」が浮かぶのではないか。
中華料理は大量の油を使う。
低カロリー志向の日本では、健康のために少しでも油を減らそうと世の主婦たちは悪戦苦闘しているというのに(多分)、台湾では、どんな料理にも、ともかく油がないと始まらない。
味噌汁にさえ油が浮いている。
材料を油炒めした後に味噌汁にするからだ。

たこ焼き器が安く売られていたので買った。
去年の冬のことである。
娘たちが来た時に早速、使った。

焼く前にプレートに油をひくのは、まあ当たり前である。
婿殿は、焼きあがったたこ焼きの上から油を注ぎ、再度さっと焼いてから口に入れるのだ。
こうすると更においしくなると言う。
やっぱり、台湾の人なんだなぁと初めて感じた一瞬だった。

そして、お盆に山奥のコテージに一泊した時のことである。

夜は家から持参したホットプレートで焼き肉をした。
お肉を焼くのに、わたしなどは、肉から出る油と野菜から出る水分で焦げないから、油は使わなくてもいいと思うのだが、婿殿は絶対に油が要ると言う。
油があるからこそ肉が更においしくなるのだと言う。
彼の手元に彼専用のオリーブオイルを置いておく。

その内、婿殿、バターがないかと言いだした。
たまたま、朝はホットケーキを焼こうと思ってバターも持参していたので、それを冷蔵庫から取り出す。
これが最高にうまいんだ、と言いながらバターをたっぷりプレートに落とし、溶けたらその上にお肉を並べる。
いい香りが漂う。
あっという間にバターがなくなる。お肉もなくなる。

いやー、あのような食生活を送っていたら、絶対に長生きなんて望めないわぁ。
わたしは娘に、経済的自立は絶対に必要だよ!と口を酸っぱくして言ったのだった。