ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★「ただ」は大切

5月18日のブログに、娘は台湾語は話せない、と書いた。
確かに台湾語は話せないが、聴解力は身についてきたようで、6割ぐらいは聞き取れるそうだ。

娘もかつて、台湾語を習得しようと語学学校に通ったようだ。
ところが、台湾語はとても難しく、挫折したらしい。
なにしろ、声調が8声もある。(中国語は4声)
8種類の声調の区別ができなくて、諦めたそうだ。
なのに、3年間、台湾で暮らしているうちに、自分では話せないが、耳に入る台湾語はだんだん聞き取れるようになったとのこと。

それを、この度の娘の帰国で、わたしは初めて知った。
どおりで、今回、婿殿と姑の会話が中国語から突然、台湾語に変わるという場面が減ったわけだ。
もう二人は、娘に聞かれて困るようなことは娘の前では台湾語でも話せない。

ところで、婿殿は滅多に日本語を口にしないが、会うたびに日本語の聞きとりが上達しているのは感じている。
だから、わたしも、婿殿に聞かれたくないことは早口で言ったりして、それなり気を付けている。
なのに、婿殿が「ただ」の意味を知らなかったのが今回わかった。
それがどんな場面で発覚したのかはもう忘れたが、娘の反応だけはしっかり覚えている。

あの時、娘は、「ただ」ってどういう意味かと婿殿に訊かれ、一瞬、唖然となった。
そして、声を荒げて言った。(もちろん中国語で)

「ただ」って、一番大切な言葉でしょっ!
こんな大事な言葉を知らなかったなんて、信じられないよ!
第一、△△が一番好きな言葉じゃないのっ!
もっと本気で日本語、勉強しなさいよ!

普段、口数の多い婿殿も、さすがに返す言葉がなかった。