ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★デビ夫人

昨日のブログに書いた多文化共生研修会でのことである。

外国人出席者の自己紹介の一コマ。
当日、外国人はブラジル人、ルーマニア人、中国人、インドネシア人が参加していた。

皆、日本滞在が3年から長い人で20年に及ぶ人たちで、日本語能力に問題はない。
とはいえ、何年日本に住んでいても、母国語のイントネーションを引き摺っている人も多い。
その中で、インドネシア出身、25歳の女性の自己紹介が印象的だった。

  はじめまして。
  わたくしは、△△△△△と申します。
  △△△△に住んでおります。
  一児の母でございます。 

彼女は、まだ日本にやって来て3年。
にもかかわらず、とても日本語の発音がきれいで変な癖もなく、流暢な日本語を話す。
訊いてみると、大学で4年間、日本語を学んだということだった。
どおりでね、と納得する。

それにしても、インドネシアでは、あんなに丁寧な日本語を教えているのかと、正直、軽いショックを覚えた。
最近、日本でも、彼女のような話し方をする人は稀である。(と思う)
あんな丁寧な喋り方が自然にできるのは、せいぜい60代より上の女性だけだろうな、などと考えていたら、パッと浮かんだ、あの人が。
そう、デビ夫人が。
インドネシアの元大統領の夫人だったというあの人が。
最近、見ないけど、デビ夫人って、あんな喋り方をしていなかったかしら。
インドネシアでは、案外、デビ夫人の日本語がお手本になっているのかもしれないなぁ、などと埒もないことを勝手に思い巡らしたのであった。