ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★3つで良かった

前回のブログの続きである。

干し柿を実家へ持参した。
先ずは、仏壇に御供えする。
亡き父は干し柿が好物だった。

そのうち、姉もやって来た。
おやつタイムになったので、干し柿を仏壇から下ろし、お皿に並べた。
姉が、「わっ、きれいにできてるね〜」と言いながら、一つ摘んで口に入れた。
そして、「おいしいじゃない!やわらかいし」と感心したように言う。
決してお世辞ではなさそう。
続けて、「うちの冷凍庫には去年の干し柿がまだ入っているよ」と言った。

姉が干し柿を作る人だなんて知らなかった。
聞いてみると、知り合いから渋柿を貰ったので仕方なく干し柿を作った、とわたしと同じようなことを言った。
でも、干すのに適当な場所がなくて、カビが生えたとのこと。
だから、わたしの干し柿が立派なのに驚いている。
(そりゃ、出来のいいのから8つ選んだんだから当たり前よ〜 )

母も、「なかなかおいしいじゃない」と言いながら食べていた。
でも、「干し柿にする時は、へたは取るもんなんよ。そんなことも知らんかったん?」とケチをつけるのも忘れない。
(年を取っても一言多い人だ。人間は変わらないものか。ああはなりたくないもんだ )

5つ残った。
母は、姉に持って帰るよう、しきりに勧めている。
姉は、「去年のがまだ冷凍庫にあるって言ったじゃない」と言って、拒んでいる。
(まっ、わざわざ持ってきてあげたのにぃ、二人とも )
わたしは思いとは裏腹に微笑みながら、「冷凍庫に入れとけば、いつまでも持つから」と言った。

本当のこと言うと、わたしが持って帰りたかった。
でも、さすがのわたしも言い出せなかった。
身内に見栄を張ってどうするっ!と、帰り途、深〜く後悔した。