ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★イケメンに弱い

去年の4月に日本語教室の担当の職員が替わった。
それまでの担当は30過ぎの未婚の女性で、とても有能な人だった。
彼女に任せておけば大丈夫、という安心感の持てる女性だった。

新しい担当は、彼女と同い年の男性のNさん。
3人の子持ちとは思えないくらい、若々しい。
いわゆるイケメンで、背も高くて、スポーツが得意で、好感度も高い。
しかし、仕事が遅い。
ぼんやりしていて、任せられないと感じることが多い。

先日のことである。

ボランティア研修会を5日後に控え、Nさんがお昼休みに教室へ入って来た。
ボランティアスタッフに研修会への出欠を訊きに来たのだ。
わたしも含め、メールでやり取りしている若手ボランティアは既にメールでその返事をしていた。

先ず、60代後半の独身の女性スタッフ、Hさんに出欠を訊いた。
Hさんは、
「まあ、この前、出席するって言わなかったですぅ?訊かれたこと、もう忘れたんですかぁ?」
と言うと、70過ぎの男性スタッフ、Kさんの方を向いて、
「K先生、わたし達のお仲間が出来ましたよぉ。
 Nさん、まだお若いのに、わたし達とそう変わらないみたいですよぉぉぉ」
と、嫌みたっぷりに話しかけた。
Kさんは下を向いて苦笑していた。
わたしも思わずクスッと笑ってしまったが、直ぐにNさんが気の毒になった。
それで、さっと背を向け、授業の下調べを始めた。

Nさんが戻って行く際、わたしの前を通り過ぎる時に、こっそり顔を上げ、彼をチラッと盗み見た。
案の定、表情は暗かった。

イケメンに弱いわたしは、大いに彼に同情したのだった。
Hさん、あんまり若い子をいじめないでよね〜〜〜。