ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★初体験(1)

生まれて初めてレッカー車の荷台に載せられた。
それも、4日間で2回も!

お正月、婿殿が台湾中部にある三義へ一泊旅行に連れて行ってくれた帰りのことである。
台中で高速道を下りる寸前のことだった。

わたしは旅の疲れで眠りこけていたが、不穏な気配を感じて目が覚めた。
エンジンルームから煙が出ている。
そして、車が停まった。
婿殿が、「降りて皆で車を押してくれ」と言う。
わたしと夫、娘は力を合わせて車を押し、路側帯へ寄せた。
婿殿が、自動車保険会社に電話をし、レッカー車を待った。

15分ぐらいして一台のレッカー車が、何故か高速道路をバックしながら近づいてきた。
(おいおい、そういうのってありなの??)
そして、車の前にレッカー車を停めた。
婿殿がレッカー車の車両番号をメモした番号と照合する。
どうも、保険会社が手配したレッカー車と違うようだ。
婿殿が運転手と台湾語でやり取りしている。
やはり、来るべきレッカー車ではなかったようだ。
何かの手違いなのかと思っていたら、婿殿が言った。
台湾では高速道での事故が多いので、常にレッカー車が見回りをしていて、事故車を見つけると、交渉にやって来るのだと。
だから、必ずレッカー車の番号を確かめないといけないのだと。

事故探しレッカー車が立ち去って5分後、手配のレッカー車がやって来た。
婿殿は修理工場への道案内をしないといけないからと、レッカー車の助手席に乗った。
親娘3人が故障車に取り残される。
いっぺんに心細くなる。
車は牽引され、傾いた状態で荷台へ引っ張られる。
気の小さいわたしなど、それだけでもう冷や汗が出る。
牽引ロープが切れて、途中で落ちたら…などと想像力がたくましくなる。

荷台にキチンと収まってからは、まあ、ゆとりも出て来て、わたしの生涯で二度とレッカー車の荷台に乗ることなどなかろうと、車の中から写真を撮った。