ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★初体験(2)

前回ブログの故障車はオペルだ。
婿殿の2年前に亡くなった父親の車だが、亡くなってからは姑が偶に乗る程度だった様子。
車の調子が良くないのを婿殿も姑も感知していなかったようだ。
ともかく、オペルはお正月早々、修理工場行きとなった。

実は、オペルが故障する前日、婿殿の兄の車(シトロエン)も故障し、修理工場行きとなっていた。
それで、兄は婿殿の車で台北へ戻って行った。
従って、わたし達は、修理を終えたばかりのシトロエン台北に戻ることになった。
オペル故障から4日目のことである。

台中から台北へ向かう高速道を走っていた時のこと。
シトロエンを追い抜いた車の運転席のウインドウが下がり、突如、腕が伸びた。
そして、女性と思われる華奢な手が上下に揺れた。
何事だろうかと思ったが、婿殿が、髪の毛でも捨てたのだろう、と言ってそれっきりになった。
それから、5分くらいして、また、追い抜いた車の運転席のウインドウが下がり、運転手が手で何か合図した。
どうも、台湾で広く使われている「無い」を表す合図だったらしい。
婿殿は、急いで車を路側帯に停めた。
車から降りてタイヤを見ると、パンクしていた。
空気がないよ、と教えてくれたのだった。

またまた、保険会社に電話して、レッカー車を呼ぶことになった。
10分経った頃、一台のレッカー車が近づいてきた。
前回のことがあるので、婿殿は最初から警戒していた。
思った通り、事故探しレッカー車だった。
しばらく交渉が続いていたが、運転手は諦めて立ち去った。
間もなく、手配したレッカー車がやって来た。

そして、再び、わたしはレッカー車の荷台の人となった。