ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★長生きしなくっちゃ

日曜の夜、いつもの娘からの定期電話。
老親(わたしと夫)は驚いた。
何をきっかけに娘がそんな話を始めたのかは忘れた。(大丈夫かっ!)

娘 : あのね、△△(婿殿の名前)がね、55歳になったら日本で住むんだって。
夫 : へーーー!そりゃあ、またどうして?
娘 : △△、もともと日本が好きじゃない。ごちゃごちゃした台北は嫌なんよ。
    いつかは日本で暮らしたいみたいよ。
夫 : そりゃええ。でも、55って、後何年?
娘 : 後25年よー。
夫 : 25年かぁ。もう、僕は生きとらん。
娘 : そっかぁ、80過ぎまで生きるって、けっこう難しいよね。
    日本人男性の平均寿命って、79だったっけ?
    でも、ママはまだ大丈夫なんじゃない。

電話を終えると、思いがけない娘の言葉に興奮した老親は、寝るのも忘れて話しこんだ。

何しろ、台湾人に嫁いだ一人娘が日本へ戻って来るなど、一度も考えたことはない。
夫が死んだら、わたしは台湾で住むことになるのだろうと覚悟していた。
なのに、娘達はいつかは日本で暮らす可能性があるという。
何だか嬉しくなった。
夫は、ますます長寿に強い執着を持ち始めた。

来週の日曜日には、もう娘もそんな話をしたのはすっかり忘れているだろう。
でも、たとえ気まぐれのセリフだったにせよ、老親が高揚したのは事実。
二人の表情はいつになく明るい。