★樟脳油事件(1)
思い込みというのは怖いものだ。
もう少しで救急車のお世話になるところだった。
夫がお肉が食べたいというので、スペアリブのバーベキューをすることにした。
スペアリブは、漬け汁に4時間くらいは漬けておかなければならない。
昼食後直ぐに夕食の準備に取りかかった。
先ず、スペアリブを漬けておく漬け汁の用意。
みじん切りにしたニンニク、ショウガに赤唐辛子。
それから、醤油、砂糖に練り芥子。
そしてサラダオイル。
サラダオイルが丁度なくなっていたので、新しいのをパントリーから取り出した。
それが、右の写真の「樟脳油」。
春節に台湾へ行った時、誰かにお土産に貰ったのをそのままパントリーに入れておいた。
油とあるから、食用油だと思い込んでいたのだ。
見た目も、容器の大きさ、形といい、食用油である。
ただ少し色が薄く、サラッとした感じではある。
封を開けると、強烈な匂いがした。
台湾料理ではこんなに強い香料の油を料理に使うこともあるのだろうか、と訝しく思いながらも、適量をバットに入れた。
そして、最後にスペアリブ500グラムを加え、漬け汁と混ぜ合わせた。
ところが、たまらなく臭い。
これはおかしい。
瓶のラベルを見た。
すると、
用 途 : 駆除異味、噴灑厨櫃、屋角、野外必備。
注意事項 : 請勿噴灑植物。使用時請保持空気流通・
密閉式空間人員須暫時離開。
とあった。