ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★親の自立

台湾御一行様が我が家を去って一週間が過ぎた。
さすがに今回は疲れた。
3人でも疲れるのに、5人を迎えるとなると、わたしのホスピタリティ能力を超えている。

娘はわたしを気遣って、3泊は空港に近いホテルを予約し、いつもより早めに立ち去ったが、それでも5人の客が狭い家に5泊もすれば、最後の頃にはいつもいい顔ばっかりはしてられない。

娘たちが台湾に到着した日の夜にかかってきた電話。
わたしは正直に、もう2度と5人もの客は受け入れられないと言った。
  すごく疲れた、疲労のせいで奥歯が痛み始めた、2日間は寝たきりだった…
と、ありのままに如何に疲れたか口にする。
娘も一応はわたしをねぎらった後で、
  じゃ、お兄さん達夫婦はどうなるんよ、来年の夏には行くつもりで楽しみにしてるよ。
と予想していた返事。
でも、また5人の大所帯でやって来るつもりかと思うと、わたしもうんざりして不機嫌になる。
実の親への思いやりは皆無なのかとムカムカしてくる。

話すにつれ、段々お互いヒートアップして、わたしも娘も容赦なく言い合うようになる。
わたしも常日頃から思っていることを遠慮なくぶちまける。
わたしがひどいことを言っていると思ったのだろう。
夫が、あんまり△子を悲しませるなよ、と傍でわたしをたしなめる。
だが、そんな心配はいらない。
娘も言いたい放題、返してくる。

電話を切った後、悲しくて、寂しくて、気持ちが塞いだ。
娘が婿殿や婿殿一家に馴染み、仲良くやるのは喜ぶべきことだ。
しかし、物の考え方や生き方が、すっかり向こうサイドになり、年々、我が子とは思えなくなる。

まあ、冷静に考えてみれば、子どもは3歳までに親孝行を終えると言うし、子どもが20歳になったら親の務めも完了するのだ。
子どもは自分とは別人格、自分の腹から出たことも忘れた方がいい。