ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★胃袋の大小

5人様御一行との5泊6日は、まるで学食のおばさんになったような日々だった。
一日のうち、何時間、台所に立っていただろうか。

ともかく、陳家の人々は胃袋が大きい。
婿殿の旺盛な食欲はよくわかっていたけど、やせっぽちの小姑が、あんなによく食べるなんて意外だった。
こんなに作ったら大量に残るだろう、と思って用意しても、余ることはない。
時間をかけて、じっくり食事する陳家の人々。
美味しい、美味しいと言って食べてくれるのだから喜ぶべきだろうが、ともかく、毎回、毎回、食事の準備に追われた。

その日は、朝食が10時を過ぎていた。
そして、わたし達7人は、わたしの友達に3時のお茶に招待されていた。
わたしと夫は、12時になってもお腹は空かないし、3時にはリッチなお菓子などが用意されているはずだから、お昼は抜くことにした。
ところが、娘は、「あの3人は抜くわけにはいかんでしょ」と言って、彼等の昼食の準備をした。
5人は12時には普段どおりの昼ご飯を食べ、その後、揃って昼寝。
3時5分前にやっと起き出し、15分遅刻して友達の家に到着。
お菓子や飲み物、果物など、出された物が2時間かけて次々、皆のお腹に収まる。
それでも、わたしが用意した晩ご飯も残るということはなかった。

その夜の夫との会話である。
わたしが、「ホント、△△(婿殿の名前)はよく食べるよねぇ」と呆れたように言うと、夫は、
「そんなことを言うもんじゃない。
 △△は、美味しい物を食べるために日本に来るんだから」
と言って、わたしをなだめた。
ま、それはわかってるんだけどね。
でも、まさか欠食児童でもあるまいし、それを言うなら、せめて、
「△△は、美味しい物を食べるのを楽しみに日本へ来るんだから」
って言って欲しいもんだ。
ニュアンスが違ってくるでしょ。