ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★五十歩百歩

昨日、スーパーへ買い物に行った。
歩いていたら、ケチャップが目に入った。
そろそろなくなる頃だから買っておこうと、買い物かごに入れた。

空いていたレジは、高校生らしいパートの男の子。
茶髪でダルそうで頼りなげな男の子。
やる気あるのかな、と思ってしまうような子。

ケチャップをレジに通すとき、一瞬、彼の手が止まった。
どうしたんだろう、と思っていると、彼は、レジスターの横に貼ってある折り込みチラシを見た。
そして、「このケチャップ、明日買ったら128円ですよ」と言った。
特売日に買ったほうがお得ですよ、とわざわざ教えてくれたのだ。
人は見かけによらないもんだと、感心した。
しっかり頭に入っているんだ。
でも、明日また、わざわざケチャップを買いに来るのも面倒だと思い、そのまま買った。

帰りの車の中で思った。
時々、電車などで席を譲られ、老人扱いされたと不快になり、断る高齢者がいる。
その度にわたしは、勇気を出して譲ったのに座ってもらえなかった中・高校生の気まずい思いを察してみろよ、素直に座ればいいじゃないか、と思っていた。
でも、わたしがレジの男の子にしたのも、あまり変わりはないんじゃなかろうか。
せっかく特売日を教えてくれたのに、わたしはそのまま買ってしまった。
彼の好意を無にした自分。

他人のことは責められないものだ。