ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★怪し気な儲け話 

怪し気な儲け話の電話が初めて我が家にもかかってきた。

うまい話に騙され、なけなしのお金を全て失ったというような事件をよくニュースでやっている。
一体、どんな人たちが、どういうふうに騙されるのだろうと、かねてより興味はあった。

電話をしてきたのは、声や話しぶりから20代前半と思われる若い男性である。
定期預金の勧誘だった。

銀行定期の利回りはどこも低いが、うちは100万円預ければ、毎月5000円の利息が付くと言う。
暗算すると、金利が6%になる。
3年満期の定期預金で、元本保証だそうだ。

株や投信ならまだしも、今の日本でこんなに高金利の定期預金は200%存在しない。
夢物語のような儲け話を堂々と持ちかけるのだ。
到底、信じる人がいるとも思えない。

ちょうど暇だったので、適当に話に相槌を打っていると、彼はプライベートなことを聞き始めた。
声の感じから40代でしょ、と言うので、あえて否定はしない。
男の子がいるかどうか訊いてくる。(何故?)
田んぼとか畑の仕事があるか、と訊くので、どういう意味なのか尋ねると、時々、僕もおばあちゃん達の畑仕事を手伝ったりするんですよ〜、と明るく答える。
狙われているのは、やはり高齢者だろうかと推測する。

そして、その男性は、
「今、市内を回っているんだけど、その前に電話をしてるんですよ。
 聞いてもらえそうだったら家に訪ねて行って話を進めてるんですよ」
と言った。
それで、わたしも、これ以上、話に付き合っていると面倒なことになりそうだと思い、さっさと電話を切った。