ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★親より猫

姉の家で飼っていた猫が半年前に死んだ。
姉はそうでもないが、義兄がとても可愛がっていて、猫も義兄によく懐いていた。
だから、猫が死んだときの義兄の嘆きは、姉曰く、尋常ではなかったらしい。
話によると、義兄は、一晩、大声を上げて泣いたそうだ。

先日、姉に会ったときの話。

義兄は、庭に深い穴を掘り、愛猫を埋めたそうだ。
そして、毎日、その墓にお参りしているとのこと。
それが、もう半年も続いていると。
線香と蝋燭の減り方が違うよ、と姉が驚いている。

続けて言う。
親の墓参りは、墓は歩いて3分の近い場所にあるのに年一度、お盆のときだけ。
なのに、猫の墓参りは毎日っていうのは、どうかねぇ…。

そうよねぇ…、と相槌を打ちながらも、義兄の気持ちもわかる。
ペットの死というのは、思いのほか、応えるものだ。
わたしも、猫が死ぬたびに、毎日欠かさず墓参りしたものだ。
でも、半年は続かなかった。
せいぜい一ヶ月。

姉が最後に一言。
「わたしが死んでも、猫ほどには惜しまれないだろうねぇ」。

うん、きっとそうだろうね。