ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★もんだいないは有問題 

王さんとの語言交換は順調に進んでいる。
先週のことである。

いつも中国語の勉強中に走り書きするノートを持参するのだが、それを忘れ、メモできなくなった。
それで、王さんに、「要らない用紙があったら頂戴」と言った。
王さん、探していたが見つからないようで、「うち、紙ない」と言って、自分のノートを千切り始めた。
「ノートがバラバラになるからいいよ」と言ったのに千切ってしまった。
しばらくして、わたしが、彼女の言った中国語の漢字が書けなくて訊いた。
すると、自分のノートに書いて、そのページを千切って渡そうとした。
思わず、わたしが、
「もったいないよ」
と言うと、王さん、
「うん、もだいない」
と言って、バリッと切り離した。
わたしの言ったことが通じなかったのがわかり、
「もったいない、の意味、わかる?」
と訊くと、わかると言う。
「没問題(メイウェンティ)ね」。
王さんは、「もったいない」を「もんだいない」と聞き間違えていたのだ。

中国語には濁音がないので、中国人は日本語の濁音と清音の聞き分けが苦手だ。
また、促音(「っ」の音)もかなり難しく、促音が上手に言える人はかなりの上級者だ。

王さんに、もったいないを書かせてみた。
すると、案の定、「もだいない」と書いた。
彼女には、そのように聞こえるのだ。

「没問題(メイウェンティ)じゃなくて有問題(ヨウウェンティ)ね」
と言って、笑った。