ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

油断は禁物

今週のお題ゴールデンウィーク

母娘3人旅行(4)

旅行話を持ち出したとき、姉は「私が運転して行くよ」と言った。
姉の車は軽自動車なので高速道を走るのは少し不安だったが、姉は姉でわたしに運転を任せられないと思ったのだろう。
お互い、相手の運転技術をさほど信頼していないし、大の方向音痴なのを認め合っている。

車で移動中、景色がよく見えるからと母はずっと助手席に座り続け、わたしは後部座席で我慢した。
後部座席からナビゲーター役を務めた。

結論から言えば、疲れた。
実に疲れた。

確かに運転歴40年の姉は運転には慣れている。
しかし、標識をしっかり見て走るという習慣がついていない。
一般道なら間違えても引き返せばすむが、高速道ではそうはいかない。
ジャンクションが近付く度にわたしは緊張した。

一度も走ったことのない道などは特に間違っているんじゃないだろうかと確信が持てないことが多い。
ところが、姉は迷うことなく車を走らせるので、「今の、右に曲がってよかったん」と訊くと、前の車が行ったから付いて行った、などとしゃあしゃあとして言うので、うっかり姉任せにはできない。
予め目的地の地図を頭に入れておくのはもちろん、標識も絶対に見落とせない。

後部座席でゆったり寛ぎ、周りの景色を眺めている場合ではない。
揺れに誘われ心地よい眠りに落ちる…なんて論外である。
後部座席の中央部に半分だけお尻を載せ、身を乗り出してフロントガラス越しに標識を探し、姉に指示を与えた。

でもまあ無事に帰って来られたのだから良しとしなければ。
だいたい、夫のナビゲーター役なら (逆に夫がわたしのナビゲーターでも) 喧嘩ばかりしているところだ。
感謝、感謝。