ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

反省

知り合いのEさんのブログに桑の実ジャムを作った話が載っていた。
河川敷に桑の木があり、この桑の実を取ってジャムにしたという。

桑の実を初めて食べたのが20数年前のこと。
真っ黒で見た目は良くないのだが、ほんのり甘くて意外に美味しかったのを覚えている。
その桑の木がウォーキングコースの河川敷に生えているのを知ったのは数年前。
それ以来、毎年この時期になると桑の木の傍を通るとき気が向いたら実を摘んで食べている。
その桑の実でEさんはジャムを作ったというのだ。

わたしも作ってみたくなった。
夫に話すと、早速、朝早く河川敷に出かけ、タッパーにいっぱい桑の実を詰めて持ち帰った。
ところが、思ったより大変である。
何がって、軸を取り除く作業が。

朝ご飯を食べたあと、夫はテレビを見ている。
わたしはせっせと軸を実から取り外す。
取っても取っても桑の実の山は小さくならない。
だんだん、嫌になってくる。
何でこんなに馬鹿みたいにたくさん取ってきたのか、夫に腹が立ってくる。
「Eさんとこはいいよねぇ。ご主人が手伝ってくれるんだものねぇ。
 ボケーッとテレビを見てる人とは違うよねぇ。羨ましい」
と嫌味たっぷりに声高らかにひとり言を言う。
聞こえないふりして夫はテレビを見続ける。

その日、姉から電話があり、わたしは夫の非協力的な態度を愚痴った。
すると、姉が言った。
「何言ってるんよ。
 朝早く桑の実を取りに行ってくれるだけでもすごいじゃない。
 うちのなんか絶対にしてくれないよ。
 だいたい、ユリは感謝の念が足りない!」

おお、そうなのか。
人に言われないと気づかないものだ。
ちょっと反省した次第である。