ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★いやしん坊


昨日は、日本語指導ボランティアの日。

授業が終わって、生徒の劉さんに
「あした 何の日?」
と聞かれたが、何も思いつかなかった。
「プレゼント あげる日」
と言われ、あ、そうか、ホワイト・デイかと気が付く。
「でも、わたしには全然、関係ないですよ〜」
などと言いながら教材を片付けていたら
「先生、これ」
と言って、わたしのお気に入りの洋菓子店の紙バッグを差し出した。
中には菓子折りらしきものが入っている。
「これ、ほんのきもちです」
(おお、教科書通りのセリフだぁ〜)
「まあ、何、これ。こんなこと、しなくていいのに」
などと言いながらも、顔は笑っている。
スッと手も伸びる。
(あの店のオートミールクッキーは最高に美味しいから、楽しみ、楽しみ)
「先生、みんな ないから…」
ときまり悪そうに言って帰っていった。

その後、まだ残っていた3人のスタッフとしばらく雑談した。
そのうちの一人、Hさん(65歳)が
「さっき、劉さんから、これ貰ったのだけど…」
と言って、わたしが貰ったのと同じ紙バッグを高く持ち上げた。
(ギクッ)
「もしかして、△△先生は?」
と、もう一人の男性スタッフ(70歳)に聞かれる。
「あ、僕はいいですよ」
いやーな空気が流れる。
「じゃ、これ、今度のスタッフ会議で皆さんでいただきましょう」
とHさん。
(おい、おい、知らん振りしてたわたしの立場はどうなるのよ)
「でも、今度のスタッフ会議まで賞味期限は大丈夫ですかぁ?」
などと、いかにも心配そうにわたしは言う。
「そうですね。じゃ、これから、夜の生徒さんたちと一緒にいただきましょう」
と殊勝なせりふ。男性スタッフが
「まあ、そう言わずにHさんが貰ったらいいんじゃないですか?
劉さんに食べたお礼も言わないといけないでしょう?」
とフォローしてくださった。
結局、わたしとHさんが家に持ち帰ることに落ち着いた。
(ああ、よかった!)

いやしん坊の自分をあらためて自覚した日だった。

                                 2007/3/14

【コメント】

そうなのですよね。本日は受難の日。(笑い) 私の会社では、今夜、女の子たちご招待しての食事会です。ホント、辛いです。(Tさん)

Tさん、こんにちは。受難の日とか何とか言いながら、デレ〜〜〜っとしているTさんの顔が目に浮かぶようです。「辛い」の文字が「幸せ」に見えたのは気のせい?


Tさんは、リログ村から他のブログサイトに引っ越されました。
付いて行きたかったけど、やはり古巣に戻ってしまいました。
この年になると、新しい環境に慣れるのは大変…ってのがわかりました。