ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★思い出すと冷や汗もの


    〜 2007/3/2 〜


昨日、実家へ車を運転して行きながら10年前に仮免許でこの道を恐る恐る走ったことを思い出した。

40歳を過ぎて、必要に迫られて運転免許を取ることになった。
極めて運動神経の悪いわたしなのに、意外にもあまり苦労することなく仮免許が取れた。
わたしが仮免に合格すると、夫は直ぐに「仮免許練習中」のプレートを作り、買ったばかりのステーションワゴンに取り付けた。

わたしに少しでも早く本免を取ってもらいたかったのか、仮免を取ると直ぐに、実家まで乗ってみろと命令され、国道を走らされた。
助手席には夫が乗り、自動車学校の教官に負けないくらい、隣で口うるさく文句を言う。
学校の車と違って、助手席にブレーキが付いているわけではないから、それでなくてもわたしは不安なのに、更に、夫の大きな声で身も心も縮み上がってしまった。

国道を外れて細い道に入ると、実家に着くまでに1ヶ所クランクがある。
しかも、そこは両側を高い石塀と生垣に挟まれている。
新車に傷を付けてはいけないと、極度に緊張する。
なんとかクランクを抜け、実家に到着。
やっとわたしは息を吹き返した。
帰りは、運転を替わってよ、と夫に頼んだが、受け入れては貰えず、再び、ハンドルを握った。

今になって思うと、夫に言われるままに仮免で国道を走ったわたしも無謀だったが、仮免しか持たない40過ぎのおばさんに命を預けた夫もすごい。


    **********************


あれから10年が過ぎた。
今や、運転する夫を叱るのは助手席に座るわたし。
逆に、運転しているわたしに助手席の夫が文句を言うと、その100倍、言い返す。
我ながら、こわい。