ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★文化の違い



   〜 2007/4/7 〜

昨夜はご近所のEさん宅に招待されて夕食に伺った。
招待と言っても、市と友好都市関係にある中国の四川省から親善使節訪問団十数人が招かれ、その内の3人がEさん宅に来られることになったので、場を持たせるのにわたしにも声がかかったのだ。

中国人3人に日中友好協会の会員、ご近所の方など合わせて13人の大宴会となった。
日本料理のご馳走も半端でなく大量、種類も豊富。
それも、お刺身の盛り合わせ以外は、全て、Eさんの奥さんの手作り。
前日から用意されたものもあった。
食器も家にあるお皿やお椀を総出動、それだけでも大変な作業だった。

3人の中国人の方は、お刺身も抵抗なく食べられ、鯛の活き作りなどもあっという間になくなった。
しかし、刺身醤油の入った小皿には大量のワサビが入れられており、鯛の白身は黄緑色。
わたしなど、見てるだけで辛そうで、鼻がツンとしそうだった。
女性陣がお刺身を食べようとしたときには、既にワサビが残っていなかった。

四川省の人は豆板醤がなくては始まらないというので、Eさんは、豆板醤を2瓶用意されていた。
まだ、食事が始まらないのに(乾杯もしていないのに)3人は食べる前から春菊の胡麻和えの上には豆板醤をぼってりと載せ、食事が始まるのを待っていた。
(一体、どんな味がするのだろう)

お土産に中国の白酒(パイチョウ)を持参されていた。
これは700元(約1万円)もするんだ、とても高級なんだと言いながら、3人で飲んでいた。
なにしろ、アルコール度数が52度という強いお酒。
普通の日本人には飲めない。
(何のためのお土産なのやら)

ちらし寿司をよそおうと、その上にも豆板醤。
寿司と豆板醤をかき混ぜ、寿司飯はまたたくまに真っ赤になった。
釜揚げの蕎麦には、七味唐辛子で、これまた真っ赤。

10時ごろにお開きになったが、その後、片づけを手伝い、帰宅したら11時半を過ぎていた。
春らしいあしらいの食器なども用意されていたが、そんな物には全く興味のない3人だった。
いつ終わるともなく、延々と続く食器洗いをしながら、「紙皿と紙コップで十分だったね」と言って、Eさんの奥さんと虚しく笑った。

帰り、玄関の下駄箱に飾られた生け花を見ながら、これも全然、話題にもならなかったなぁと、今さらながらに文化の違いを思った。


【コメント】

辛いものが苦手な私は、四川省では生きていけないようです。ただ、私も実は以前、何にでも醤油をかけて、周囲のヒンシュクを買ったことがあります。生野菜サラダや目玉焼きはもちろんのこと、漬物にだって醤油をかけていました。塩分の摂り過ぎを指摘されて、最近は控えています。地方地方によって、味の文化があるのでしょうね。昔アルゼンチン出身の相撲力士が、日本の食べ物に慣れたかというインタビューに、「舌が違うからね」と答えていました。この表現にとても感動して、彼を応援していましたが、十両と幕内を何度か行ったり来たりしているうちに、いつのまにか引退してしまったようです。残念!話が脱線してしまいました。そうそう、日中友好ですね、えっ?コメントが長すぎる?すみません。<Aさん>


わたしも新婚当初、夫がトンカツなどに、食べる前からソースなどをかけようとするので、そのたびに注意していました。今では、よほど薄味でない限り、しょうゆやソースをかけたりしなくなりました。うるさがられても言い続けないといけないなぁと思います。人種、民族によって、味蕾細胞の分布状態が異なるのではないでしょうか。だから、国際結婚は難しい。食生活の不一致は致命的ですからね。なにしろ、食べることが人生で一番、重要であり、楽しみであり、生きる意欲につながりますから。えっ、もしかして、そう思うのはわたしだけ?


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今日は長くなりすぎました。
この辺で失礼致します。